「ハンデ付けたこと、後悔するくらいぶっちぎってやるわ!」

何故か成実ちゃんはやる気満々。
ハンデをくれと言うくらいだし、負けず嫌いなんだろうか。

「成実、コレやったことないんだろ?勝ってから言えよ」

アツヒロ君はそう言って呆れている。


そして結果は――……


「女の子に負けるなんて情けないわね」

成実ちゃんは呆気に取られている男子二人を鼻で笑っている。


「ドベのお前だけには言われたくないんだけど」

呆れたように返すアツヒロ君。


私がぶっちぎりの一位で、成実ちゃんがドベだった。


「私、弟のゲーム相手をよくさせられて、このゲーム上手くなっちゃっただけなの!」

私はフォローを必死に入れる。

「西野、おまえは上手すぎる。ぶっちぎりすぎ。ハンデ無くても俺達負けてたぞ……。男としてなんか情けねぇ……」

溜め息をつく中原君。


「次回は手加減します」

私が言う。

「それはそれで舐められてる感じがする」

中原君が返す。

「あぁ、バカにされてるな」

アツヒロ君も。