「そうだったの!?ごめんね、遅くなったけどおめでとう!」

一日過ぎちゃったけれど好きな人の誕生日を知れて嬉しくなる。

「何かプレゼントあげるよ。何か欲しいものある?」

「ん~、バイク」

「無理!!!」

「アハハッ!」

お腹を抱えて笑う中原君。
そんな挙動すらも釘付けで見てしまう私。

「うそうそ。じゃあ、あれ買って」

中原君はそう言って突然横を指を差した。
そこにはコンビニ。
そして彼の指の先にあるのは、見覚えのあるパッケージ。


「まさかこの前の板ガム?」

電話番号を書いてくれた紙もあの板ガムだった。


「うん。あれ俺大好きだから」

そう言ってニカっと笑う彼。