一期一会

「あっ!そうだ!!!」

「わっ!」


突然、成実ちゃんが何かを思いついたように大声で叫び立ち上がった。
勢いよく立ち上がったせいで椅子がかなり大きい音を立てた。


「わっ!びっくりした……いきなりどうしたの?」

「ふっふっふっ……それはその時までのお楽しみ~!」


暫く成実ちゃんは不気味な薄笑いをしていたので、私は少し不安になった。






それから数日経ったが、楠木さんは何も無かったように大人しい。

視線さえ交わることもなく、あれは私の妄想だったのかってくらい。

彼女が大人しくしてくれてるなら、私も突っ込まずにいることにした。

彼女を吊るし上げたって楽しくもないし。