一期一会

手を振って中原君を見送ると後ろの席から、


「あんなイケメンだったら、楠木も瑞季に嫉妬するわね~。で、そんなイケメン中原君とはどこまで行ってるの?」

ニヤニヤしながら成実ちゃんは私に訊いてきた。


「え!!??」

彼女の言葉に一気に体温が上がる。


「さ、さっきも言ったけど十五年間彼氏もいないから。中原君はただ友達として私を心配してくれてるだけだよ」

恥ずかしさを隠しながら平静を装う。


「そうかな~?」

成実ちゃんは未だにニヤニヤし続けている。


「そうなの。私のことはもう良いから、成実ちゃんはどうなの?」

私は耐えきれなくなり、強引に話題を変えることにした。