伝える時には物凄く勇気が必要だったけれど、こんなに簡単に伝わるならもっと早くから頑張れば良かった。
「今まで物凄く素っ気ない態度だったと思う。本当にごめんね。私、沼尾成実《ぬまおなるみ》。成実って呼んで?私も瑞季って呼ぶから。よろしくね」
彼女がニカッと笑ってくれたところで、三時間目のチャイムが鳴った。
性悪で男たらしで真っ黒い噂……
よくそんなこと思いついたな……と変に感心してしまった。
そしてやっぱり楠木さんの仕業かと納得する。
これから楠木さんはどう出てくるだろう……。
でもどう出てきても負けてなんかやらない。
仲間が増えたことに強気になった私は、『返り討ちにしてやるわ!』なんて恐いことも考えてしまっていた。
「今まで物凄く素っ気ない態度だったと思う。本当にごめんね。私、沼尾成実《ぬまおなるみ》。成実って呼んで?私も瑞季って呼ぶから。よろしくね」
彼女がニカッと笑ってくれたところで、三時間目のチャイムが鳴った。
性悪で男たらしで真っ黒い噂……
よくそんなこと思いついたな……と変に感心してしまった。
そしてやっぱり楠木さんの仕業かと納得する。
これから楠木さんはどう出てくるだろう……。
でもどう出てきても負けてなんかやらない。
仲間が増えたことに強気になった私は、『返り討ちにしてやるわ!』なんて恐いことも考えてしまっていた。