一期一会

私のその顔に苛立ったのか少しムスッとしたアツヒロ君。


「じゃまた今度」

そう言うと教室から出て行った。


今度!?

突然何なの、アイツ……。

私と中原君をカラオケボックスに二人きりにしたり前科があるから、またワケのわからないことでも企んでいるかもしれないな。

用心しておこう。






体育祭が終わるとすぐに文化祭の準備に取り掛かる。
文化祭の前にはテストもあるし二学期はイベントだらけだ。

私の高校の文化祭は校内だけのものだ。
そのせいもあってか皆のヤル気は低め。
校外からも人を呼べば良いのにな。

私達の出し物は話し合いにより、水族館になった。

私が提案したものじゃないけれど彼と行った水族館を作れたらな良いな……。




「瑞季はやっぱり美術的センスあるね!」

文化祭の準備中、香織が私の描いているペンギンを見て興奮している。

「褒められると、照れます……」


ペンギン担当に立候補した。
これを見て中原君は少しでも私の事を思い出してくれるだろうか。

中原君はイルカのチーム。
アツヒロ君と後嶋君と賑やかに作っているようだ。


「文化祭ってさ、居残りで恋に発展しちゃったりする子達がいるんだって!」

キャッキャと香織が胸を弾ませて盛り上がっている。


「へぇ~。でも明日からテスト週間だしね」

「瑞季は冷めすぎだよ!もっと女子高生をエンジョイしようよ!」


なんか最近、香織が成実に似てきたな。