一期一会

この前の落書きの時も私の方に見向きもしなかったもんね。

そんな中原君が体力テストの時みたいに私の事を応援してくれるわけないか……


はぁ……。


なんか最近溜め息ばっかな気がする。


「なーにー?負けて悔しかったのー?」

溜め息が気になったのか亜由が言う。

「一位おめでと」

ハイテンションの亜由が面倒臭くなってきて私は適当にあしらう。


「気持ちがこもってない!それに面倒くさいって思ったでしょ!ハイ、やり直し!」

亜由は怒ったり笑ったり忙しい。

感情が豊かだなぁ。


「私も亜由みたいな性格だったら良かったな……」

そんな亜由を見ていたら羨ましくなってきた。


「え…褒められた?褒められると照れるぜ」

亜由みたいな性格だったら中原君に真っ正面からぶつかれるんだろうな。




「西野」

席に戻る途中、声を掛けられた。
その声に振り向くと、

「アツヒロ君。どうかした?」

「次俺、リレーなんだよね」

どうやら彼も移動中のようだ。

「そうなんだ。頑張ってね」

「俺がもし勝ったらさ……」

「ん?」

何故かモゾモゾしてるアツヒロ君。

「……」


しーん……。


……何、この間。