一期一会

勉強会をやるのか気になって、私は隣に立っているアツヒロ君に声を掛けた。


「アツヒロ君、今回も勉強会やるの?」

「多分やんない」

即答で返された。

「何で?」

「前回は補習で夏休み潰されるから焦ったけど、今回は休みじゃないからどうでも良い」


そうですか。


「勉強会、やりたかった?」

「……別に」


あぁ…素直じゃないな…私……。




アツヒロ君の言った通り、やっぱり勉強会は無しで、そのままテストを迎えた。

そしてアツヒロ君は予想通り赤点を取った。






今日は体育祭だ。

全クラス、椅子をクラス毎にグラウンドに並べて観戦している。
私達の高校は一年だけでも十三クラスもあるからか、対抗戦とかは無くてただ身体を動かす会。
赤組、白組に分かれて競ったりはしないので、皆適当に種目をこなしていた。


「あー、かったるい」

「ホントにね。自由参加で良いんじゃない?」

「昼寝したくなってきた」

「紫外線にあたるとかやってられない」

「ぐが~~~~~……」


皆この通り全くヤル気が無い。

しかもアツヒロ君に至っては既に寝てしまっている。