一期一会

「小野田さんが被害者なんて言わなかったら私も話さなかったよ。流石にあれは私も許せなかった」

「だろうね」

「類は友を呼ぶのかねぇ~」

成実ちゃんが染々言った。

「まぁ上手くまとまって良かった良かった」


あれから小野田さん達も楠木さんに謝って仲直りしてくれた。
そして小野田さん達は私にも頭を下げてくれた。

それからまだぎこちないけれど皆で帰って行った。




次の日、楠木さんは昨日のことが嘘のように元気を取り戻していた。
私を見つけると駆け寄ってきて、

「瑞季ちゃん。おはよう」

と笑顔で声を掛けてきた。

彼女の態度には少し驚いたけれど、元気になってくれて良かったと思った。






「最近、瑞季を香織に取られて腹が立つ」

成実ちゃんが納得がいかなそうなムスッとした顔で呟いた。


「あれから瑞季ちゃんにベッタリだもんね。あんな風に助けて貰ったら瑞季ちゃんに足向けて寝られないしね、香織ちゃんは」

紘子ちゃんが言った。