その日、中原君は私に話し掛けて来なかった。
私が逃げていたこともあるけれど、彼から避けられているような気もした。
今はもう放課後だ。
まだ生徒はいるが、その中に彼の姿は無い。
今日はバイバイも言われなかった。
帰ろう……。
成実ちゃんと紘子ちゃんにバイバイと告げると、自転車置き場に向かうため教室を出る。
私達の教室は端にあって自転車置き場までも近い。
少し歩けば自転車置き場に出る。
「西野」
今日ずっと聞きたかったような逃げたかったような声に踊り場で名前を呼ばれて、私は恐る恐る振り返る。
「中原君……」
中原君は私をじっと見つめてきた。
「髪、切ったんだな」
ショートにしたのは中学一年生以来で、首元がスカスカして気になるくらいだ。
「……うん、暑くなってきたし……邪魔になるかなって」
髪のことを言われて私は合わせた目を逸らして適当に答える。
普通にしなきゃ……。
私はいつも通りの友人でいるしかないから。
「……私を呼び止めたけど何か用事だった?」
そう思った私は中原君に視線を戻して、いつものように話し掛けた。
私が逃げていたこともあるけれど、彼から避けられているような気もした。
今はもう放課後だ。
まだ生徒はいるが、その中に彼の姿は無い。
今日はバイバイも言われなかった。
帰ろう……。
成実ちゃんと紘子ちゃんにバイバイと告げると、自転車置き場に向かうため教室を出る。
私達の教室は端にあって自転車置き場までも近い。
少し歩けば自転車置き場に出る。
「西野」
今日ずっと聞きたかったような逃げたかったような声に踊り場で名前を呼ばれて、私は恐る恐る振り返る。
「中原君……」
中原君は私をじっと見つめてきた。
「髪、切ったんだな」
ショートにしたのは中学一年生以来で、首元がスカスカして気になるくらいだ。
「……うん、暑くなってきたし……邪魔になるかなって」
髪のことを言われて私は合わせた目を逸らして適当に答える。
普通にしなきゃ……。
私はいつも通りの友人でいるしかないから。
「……私を呼び止めたけど何か用事だった?」
そう思った私は中原君に視線を戻して、いつものように話し掛けた。



