一期一会

「女子、次一〇〇〇メートルだってな。頑張れよ?応援してるから」

笑顔でエールを送った中原君。

「え。応援って、次の種目は?」

「午前の分は俺らもう終わったから」

なんと。


「応援してるから、瑞季」

中原君は満面の笑み。


適当に出来なくなってしまったではないかっ!




一〇〇〇メートル走のスタート前に足のストレッチを始める私。


「瑞季、いきなりヤル気満々になってどうしたの?」

成実ちゃんが突然ヤル気を出した私に驚いた様子で声を掛けた。

そりゃそうだろう。
体力テストの始まる前にするものを途中でやり始めたからね。


「負けられない戦いがそこにはあるんです!」

「は?意味わかんないんだけど」


恥ずかしい姿は中原君には見せられない。

こんなことになるなら普段から運動しとけば良かった!