一期一会

中原君の気持ちは分からないけれど、


この時の私には変な余裕があったんだ。



でも『ずっと』なんて、この世には存在しない。


この時の私はそんなことを知る由もなかった。








今日は体力テスト。


「面倒くさーい!」

成実ちゃんがかったるそうに叫んだ。

でも分かる。
部活動に入って居ない人やスポーツが苦手な人達は種目を適当にこなしていく。
私のクラスは大半が部活動に入っていない。
そして私も今年からはその仲間入り。


「あれ?」

ふと紘子ちゃんが呟いた。

「どうかした?」

「ほら、あれ見て」

そう言って指を差した先には女子グループ。
その中には楠木さんがいる。