一期一会

「あ!!!」

「ん?」


自転車の後ろで突然叫ぶ私に反応した中原君。


「私、重くない!?」

「今更じゃない?しかもさっきケーキ食べたし」


はぅあ!!

確かにさっきよりもケーキ二個分、体重増えているわけで……。


さっきは近すぎるこの距離に緊張していたせいか、全然気付かなかった。


「全然重くない。本当に飯ちゃんと食ってんのってくらい軽い」

「部活辞めてから何もやってないし、それに私、中原君が引くくらい食べてるよ……」

朝もモリモリ食べるし、晩ご飯をおかわりしない日はないし。

「確かに、ケーキ二個ペロリと平らげてたしな」

「たったの二個だよ!」

「まだ入ったのかよ。恐ろしいやつだな」

中原君は肩を少し揺らして笑った。