一期一会

あの日、初めて学校をサボって、中原君への気持ちを自覚した場所。

彼が今日ここへまた連れて来てくれたことに嬉しくなった。


そしてお店に入り、メニューと睨めっこ。


「まだ決まんないのか?」

「だってどれも美味しそう!」

私は五分はメニューを見続けている。
ケーキは十種類もある。

評判も高いだけあってか、どれも美味しそうで決められない。


「女子って甘いもの、好きだよな」

「だって美味しいもん!」

「で、何と迷ってんの?」

「全部」

「……少しは絞れ」

彼は呆れたように私を見る。

「うーんと、チョコは捨てがたい……。あとは、モンブランも食べたいな……。あとは……「ストップ!」

彼が迷い続ける私に待ったをかけた。


「じゃあ今の、チョコとモンブランにして半分コにしよう?このままだと日が暮れる」

「すいません……」


ナイスな提案です。