一期一会

肩幅広いな……。

彼に抱きつきたい衝動に駆られる私は変態なんだろうか。


心臓がおかしいくらい速くなっていく。


あ。つむじ発見。

いつもだと見れない角度に新しい発見をする。


私の火照った顔を冷やすように風が流れていく。

それが凄く心地好い。


風のお陰か少しずつ火照りが収まってきた。


余裕が出てきた私はどこに向かっているのか気になりだし辺りを見渡した。
街並みは最近見覚えのある風景だった。


「着いた」


そう言って彼は自転車のブレーキをかける。

そこはモーニングが有名な喫茶店。
先月訪れたばかりの場所だった。


「ここ?この前、一緒に来たね」

「そうここ。ケーキも美味いらしい」