一期一会

「部活やってるとコレじゃ無理」

そう言いながら私の規定の鞄を指差した。

「確かに」

規定の鞄はその日の授業のものを入れただけでパンパンになってしまう。
帰宅部の私ですら厳しいもんね。

なんて話をしていたら、いつの間にか門を通っていた。


緊張してきた。

ここから二人きりだ。

どこ行くんだろう……。

期待と緊張でいつもより鼓動が速くなる。



「よし、もう良いかな」

「ん?」

学校を出てしばらく歩いたところで彼が呟いた。

すると私の自転車に跨がり、


「後ろ、乗って?」

「え?」

「ここまで来れば先生にも見られないから」