一期一会

「西野、おはよ。誕生日おめでと」

「おはよ、ありがとう……」

亜由達と話していたからか、それだけ言って教室に入っていった。


「なに、あの爽やかイケメン!」

亜由は鼻息を荒くして興奮している。
やっぱりそう思うよね。

「勇馬とは比べものにならないね」

美人な理沙ちゃんも彼の容姿には感心するほどのようだ。

やっぱりそう思うよね。

「そこで勇馬と比べちゃったら可哀想でしょ!」

そこに亜由がツッコミをいれた。

「あ、そういえば勇馬も元気?」

勇馬の名前を聞いて思い出したかのように訊ねる。

「元気がなかったら勇馬じゃないよ」

理沙ちゃんが答えた。

「それもそうか」

「瑞季、勇馬のことなんてすっかり忘れてたでしょ?アイツ泣いちゃうぞ~?」

亜由がおちゃらけて言うと、

「もしかして、あのイケメン君のせいかな?もしかして、すでに付き合っちゃってる!?」

耳打ちでこっそり伝えてきた。

その一言に顔の温度が上昇したが、

「違うから」

なんとかポーカーフェイスで返した。

皆、ホント勘違いするな。


久しぶりに二人に会ったけれど、二人とも元気そうで良かった。