一期一会

「一年のマネージャー、まだ誰もいないから」

「でも私、バイトしてるから無理だと思うよ?」

「マネージャーは毎日じゃなくても良いらしいから」

「でも、部活って毎日出れる人の方が良いと思うよ?それに私、サッカーのルールだってさっぱり分らないし……」

彼からのお誘いは嬉しいけれど、真面目にやっている人ばかりだと思うからたまにしか来ないマネージャーは駄目では思うけど……。


「俺は西野にやって欲しいし」


彼は私の目をしっかり見つめて微笑んで言った。


好きな人にそんなこと、そんな顔で言われたら……


「……わかった。考えとく」


断れないじゃん……。


「うん。考えといて」

彼は更に柔らかく微笑んだ。

益々激しくなる鼓動。


「智也ー?あれ、鞄あんのに居ないのか」


そこに彼を呼ぶ声。
後嶋君だ。
カーテンで隠れていて見えないのだろう。


「呼ばれてるよ?」

「だな。行ってくる」