一期一会

「今日、朝練は?」

「少し寝坊したから今日はサボり」

彼もカーテンに完全に入り込み、私の隣の空いている窓枠に私のように腕を置いて答えた。

「そっか」

彼に何かあったのかもと心配していたが、それを聞いて安心した。

「昨日ゲームやり過ぎたせいかな」

彼はそう言いながら欠伸をする。

「眠そうだね。ゲームってやり始めると止まらなくなるよね」

「わかってるな、流石ゲーマー西野」

「弟の方がもっと凄いから」

「もっと凄いって…ヤバイな、西野姉弟……」

微笑んだ中原君の顔を見た瞬間、気付いた。


私はカーテンの中にいる。

そして中原君も。

カーテンの長さからみて教室側からは脚は見えているが、あちら側からは腰から上は見えない。
勿論、私達の顔も全く見えないわけで。


何かココ、密室っぽくない!?