梨沙子は顔を横に向けてボソッと「誠司君の首に太くて赤色で大きな金色の鈴付いた首輪をつけたいなぁ〜と。」

「俺は未来の猫型ロボットかよ。」

「誠司君の方がかわいいよ。」

「あたり前だっつーの、ハ〜ァ。」と誠司は梨沙子の両肩をつかんだままため息をつく。

「『写真を消して。』とは言いませんが待ち受け画面をやめてください。」

「えーそれはイ〜ヤ、やっとモザイクとったのに、仕事中の私の癒しなのオアシスなの隣のビルにいるのに会えないし廊下の窓越しでも会えないし会社の行き帰りは時間が合わないしだからそれは絶対イヤ。」ウルウルの瞳で誠司を見つめる。