彼女と彼の隠し事、予想通りの展開(似た者同士？の恋の行方のその後の日常）

「それはそうとなんでさっき笑ったの？」と誠司から離れる。

「あ〜ふふふ。」

「ほら、笑った。」

「ごめん。」

「ねぇ、なんで？」

「いつも梨沙子ちゃんに引っ張られているなーと思って。」

「そう？」

「そうよ、初めて会った時とかアキラに襲われそうになった時とかあと色々といつも梨沙子ちゃんに引っ張ってもらってる。」

「じゃあ〜これからもずっと引っ張ってあげる。」とニッコリ笑顔で答えたる。

「それってプロポーズ？」

「えっ？あーっ。」と梨沙子はしゃがんで頭を抱えた。

「どうしたの？」と誠司もしゃがんだ。

周りの人はじろじろ見ながら通り過ぎていく。

「誠司君にお花畑の中で王子様風にプロポーズしてもらうはずだったのに〜私がしちゃった〜」

「王子様風って？」

「片膝ついて『僕と結婚してください。』って。」

「そんなテレビ番組でも見たの？」

梨沙子は横に首を振り「私も女の子だから……。」と小さな声で答えた。

「女の子ねぇ〜」

「バカにしてる？」

「してない、してない。」と誠司は笑いをこらえてる。