彼女と彼の隠し事、予想通りの展開(似た者同士?の恋の行方のその後の日常)

「……。」

「……。」 2人は無言で歩く。

誠司は何かを思う出したように「ふふふ。」と笑い出した。

梨沙子はぴたっと止まり振り向き誠司を睨みつけた。
「誠司君何いきなり笑い出すの?私怒っているんだよ。知らない間にバーでバイトしてたなんて。」

「ごめん、ごめん。」

「それもオカマバーなんて、やっぱり男の人がいい?」と今にも泣き出しそうな目で訴える。

「ちがうちがう、私が好きなのは梨沙子ちゃんだけだけだから。」と誠司は自分の中に梨沙子を閉じ込めた。

「智也、あースズナミの本名なんだけど今はどうでもいいわね、その智也に梨沙子ちゃんの事を相談したのがきっかけ、1回だけのヘルプのつもりがズルズルと……。」

「じゃあ、私がキライになったわけじゃないのね?」

「そうよ、なんでそうなるの?やっと一緒に住み始めたのに。」