ずっと、ずっと、欲しかった。

私だけの 澪御ちゃん。

9歳のころから ずっと ずっと

大好き 大好き 大好き 大好き 大好き

今日から またずっと一緒に居られるね♡

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初めて 澪御ちゃんと出会ったのは 9歳の時。
私は母親に虐待を受けていた。
家を追い出されて一人で泣いていた所を澪御ちゃんが助けてくれた。
私は公立小学校で澪御ちゃんは私立の小学校。学校は違っていたけれどその日から毎日私を遊びに誘ってくれて、、幸せな日々だった。
私はそれ以来、澪御ちゃんが大好きで大好きで大好きで。
澪御ちゃんさえいれば母親からの暴力なんてどうでもよかった。アザだらけでも、傷だらけでもそれを見る度に澪御ちゃんは手当をしてくれた。
私は嬉しくて嬉しくて嬉しくて…愛おしくて…
でも、それは突然終わった。
母親の虐待が世間にバレて母親は逮捕された。
私はお金持ちのおばあちゃまに引き取れた。
おばあちゃまの家は隣街で…電車で普通に通える距離だったけど、
おばあちゃまは心配したのか私をその街の公立小学校に転入させられた。
私は澪御ちゃんと離れ離れになるなんて嫌だった。ずっと一緒に過ごしたかった。
だけど…おばあちゃまも大好きだったから…。
私は小学校卒業まで我慢した。
中学生になって、公立中学校に入ったけど…
話は突然訪れた。
おばあちゃまが仕事で海外に行くことになったの。
おばあちゃまは私が中央桜に戻りたいことを知っていたから、私は中央桜にすむ従兄明お兄ちゃんの元で暮らすことになった。
それからお兄ちゃんの母校である桜南学園に編入したの。
…そこで…私は大好きな大好きな澪御ちゃんとまた会うことが出来たんだ…♡

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転入生…。

彼女のなかの私という存在はそれだけでしかないと思う。

だけど、私にとっては貴方は誰よりも誰よりも愛おしい存在。

あぁ、澪御ちゃん。

どうして私を見てくれないの…?
どうしたら私を見てくれるの…?

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「未来、じゃあね」
「また明日~!」

「うん、じゃあね٩(*´︶`*)۶二人とも」

転入してから1週間。

友人を作ることなんて私にはとっては簡単。

話す、ただそれだけ。

私は友人なんて思ったことは1度もないけど。

このゴミだめのようなクラスで利用できそうなクラスの中心的な女子二人組み。

名前すら覚える価値も意味もない。
全ては澪御ちゃんのため…はぁ…可愛い…。

友人ごっこをしている二人から聞いた。

澪御ちゃんはこのクラス、ううん。
この学園全体の生徒に腫れ物扱いされている。

おうちがとってもとっても裕福で…
完璧主義者で…人間関係なんて不要…らしい…。

自ら人間関係を断ち切っているなんて…私に
捕まえてってお願いしているようなものだよね…♡

と考えているけれど、未だに澪御ちゃんと話せていない。
話したい。話したい。
きっと、私のことは忘れている。

澪御ちゃんのことが知りたい、知りたい、知りたい。

私はそんなことを思いながら、急ぎ足で家に帰った。

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私の家は、私の家じゃない。
住んではいるけど、正式な住民は従兄の明。
私がお金をちょうだい。といったらすぐに
お金をくれるから「明お兄ちゃん」と呼んであげている。
最初は利用価値すらないクズかと思っていたけれど、金銭面で利用できる。
だから。価値はあるかな。

あんなクズの話はどうでも良くて…家に帰ったらまずする……楽しいこと

向かいの澪御ちゃんのおうちを双眼鏡で覗くこと。
澪御ちゃんのおうちはとっても大きな日本家屋。

私の部屋からちょうどよく見えるの。
私の特等席。
この辺は私のおうちと澪御ちゃんのおうち以外は存在しない。

大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き
どうしてあんなに可愛いの?
どうしてあんなに天使なの?
可愛い、可愛い、可愛い、可愛い、可愛い…!
いつか、また、昔みたいに話せたらいいな。
ずっと一緒に過ごしたいな。

ずっと澪御ちゃんのことを考えながらず眺めていると時間はあっという間にすぎている。
よく夕飯を食べる時間が遅くなっちゃうんだ。

「あっ~!澪御ちゃん…寝ちゃった…」

彼女はお嬢様だから、夜は夜更かしをしない。
…というより、夜がものすごく短い。
もうちょっと、遅く起きていてもいいんじゃない?
…でも。あんなに早く寝てしまうからこそ…
あの美少女は保たれるんだろぉなぁ♡♡

私は澪御ちゃんをもっと眺めたい。
そうだ、今度写真を撮ろうかな…

私はそう決心して、、眠りに落ちた。