それから桃は毎週土曜にこっそり家を抜け出して、タツミに会いに行った。
桃の家の事、友達の事も話した。
タツミは桃と同じ一人っ子で、家は愛子のすぐ近くのマンションだった。
高校はけんと同じ所だ。
病院にいる間は学校の授業について行く為に教科書と参考書で必死に勉強している事も知った。
色々話はするけれど、いつも話が続かなくてシーンとしてしまう。
それでもずっと一緒にいたくて、手も触れずにただ傍にいた。
たまにタツミが飲んでる、桃の知らない変わった健康茶を淹れてあげたりした。
「母さんがこれ飲めってうるさいから」
「これってそんなに喘息にいいの?」
「多分そうなんじゃないか?」
タツミの言い方が可笑しくて二人で顔を見合わせて笑った。
桃の家の事、友達の事も話した。
タツミは桃と同じ一人っ子で、家は愛子のすぐ近くのマンションだった。
高校はけんと同じ所だ。
病院にいる間は学校の授業について行く為に教科書と参考書で必死に勉強している事も知った。
色々話はするけれど、いつも話が続かなくてシーンとしてしまう。
それでもずっと一緒にいたくて、手も触れずにただ傍にいた。
たまにタツミが飲んでる、桃の知らない変わった健康茶を淹れてあげたりした。
「母さんがこれ飲めってうるさいから」
「これってそんなに喘息にいいの?」
「多分そうなんじゃないか?」
タツミの言い方が可笑しくて二人で顔を見合わせて笑った。