泪色のキセキ


「ただいま~」

無事に帰って来れた私は必要以上に元気に家の中に入る。

「お帰り」

パタパタとスリッパを鳴らして玲のお母さんが駆け寄ってくる。

「学校、大丈夫だった?」

「うん。皆、色々と驚いてたけど」

笑い混じりで答える。

「本当に大丈夫だったの?」

眉を下げて擦り寄ってくる玲のお母さん。

「ど、どうしたの?」

「シューズ、新しいの持っていく?ジャージはちゃんとあった?」

詰め寄る玲のお母さんに後ずさりしながら

「シューズ、いらないし。ジャージも大丈夫だから」

「そう。大丈夫なら良かった…」

胸を撫で下ろす仕草を見せると、

「ケーキ食べましょう。紅茶も入れるから」

「うん…」

いや~怖かった。

玲のお母さんの迫力が…