泪色のキセキ


「ねぇ、宗介。玲と宗介は前から友達?仲良かった?」

「んー…」

宗介は首をかしげて間を置いた。

「小学校までは普通に友達だったかな?中学校は別だったからそこから疎遠な感じ。高校で一緒になったけど、挨拶交わす程度だった」

「そっか…。じゃ、これから仲良くなろうね!宗介の事、一杯教えてね!」

「そうだな」

宗介は優しく笑った。

「あ、でも…何で宗介は朝、玲だってすぐ分かってくれたの?」

皆はすぐに認識してくれなかったのに。

担任の先生さえ。

「後ろ姿で分かった。七瀬は記憶が無くても七瀬のままだろう?」

「…そだね。姿は変わってないもんね」

チクリ。

宗介の言葉に心が痛みを教える。

上手く笑えてるか分からないけど精一杯笑ってみせた。

その後、授業を受け、やっとお昼になった。

「頭、痛い…。高校の勉強ってこんなに難しかったっけ?」

久しぶりに勉強という名目で頭を使ったせいか頭が痛い。

「七瀬さん」

机に突っ伏していた私に可愛い声が降ってきた。

ガバッと頭を上げると私の前に立っていたのは、朝、絡んできた可愛い女の子だった。