「そうだったね。」 はっきりいって今 バンドのことはどうでもいい。 知りたいのは何があったのか。 それだけ。 「じゃぁボーカル、覚える?」 「綾奈チャンでしょ?」 「当たり。川嶋綾奈。」 悲しそうにそれだけ言った。 何かを思い出しているのだろう。 でも何を? 「綾奈チャンがどうかした?」 蓮がこっちを向いた。 笑っていたけど 無理しているのがよくわかった。 その蓮の口から出た言葉は 衝撃的なものだった。 「死んだんだ」 「えっ?」 「綾奈は歩の彼女だったんだ――――――