「うーん、そうなんだよね。」
「そっかー。モテモテだな!君のお兄さんは。名前なんだっけ?」
忘れるかっ!普通!
鈴川 涼太(すずかわ りょうた)22歳 大学生
私は、高校2年生だから、お兄ちゃんとは5歳差だな!
「涼太だよ!覚えてよね…そろそろ。」
「すんません。」
何だかんだで、いつも大貴の話に夢中になっていつの間にか学校についてるのがよくある。
だるい。学校は。正直。
だから、あんまり、まぁ授業は覚えてるけど。あとは、覚えてない。 ヤバイかな?私。
「あの!鈴川さん!」
「はい、なんでしょう!」
このかわいい声をして、よくいる。媚を売ってる女子。
鶴崎 夏菜子(つるざき かなこ)
苦手、なんだよね。この子。あっ!今気づいた!
帰れる!もう放課後だ。
「日誌と黒板と掃除と片付け。やっといてくれる?」
「へ?それって、日直の仕事じゃ?」
さっきのかわいい声は、どこにいったのやら。
「やれって。暇でしょ?」
「わかりました。」
ありがと。 そう言って、長い髪をかきあげながら去っていった。
マジかー。帰れる!って思ったのに。最悪。
まぁ、でも、部活で大貴もいないし、お兄ちゃんはバイトだし、暇なのは的中してるんだけどね。