「ううん。大貴がいるよ！」
「そっかそっか。ならよろしい。」
私の幼なじみ 小林 大貴(こばやし だいき)
それが、バカなんだよね～うん！
「いってくるよ。」
「いってらっしゃい！」
なんなんだろう。いつも、何気ない会話なのにドキドキさせられて。それで、お兄ちゃんを取り巻く女の人たちに嫉妬して。他人でいいな。っていつも思って。お母さんは美人でお父さんはかわいい顔つきで、お兄ちゃんは二人のいいところを全部、持っていって。それに比べたら、わたしなんか…

「オーイ、オーイ。聞いてますか？日葉？」
「うぇっ！びっくりした…」
いつからいたの って聞くと ずっとだよっ！ って
気がつかなかった…
「なんかあったの？日葉がそんな顔するのは、兄ちゃんだろ？」
お見通しなんですね。大貴さん！いつも、わかられちゃうんだよね。大貴に。