あなたが居なくなった日。


「あまりに衝撃的だったからさ、帰ってから改めて各学科について調べてみたんだ。

僕はずっと前からその学校に通うことが決まってた。

だから調べようが調べなかろうが変わらないって思ってた。

でも、その日。

僕は僕が通うことになるだろう学校がどんなところなのかとても知りたくなった。

調べてみて僕はまた驚いた。

ベンチで話しかけてきた人はそこの校長先生だった。

更に興味が湧いた僕は学校挨拶の項目を見た。

そこには『私はかの有名なモーツァルトの

(音楽は決して耳障りであってはならない。むしろ耳を満足させ楽しみを与える、つまり常に『音楽』でなくてはならない。)

という言葉がとても気に入ってるのです。

彼は本当にいい事を言う。私も深くそう思うのです。

ですから、私が出会う音楽のたまご達には是非音楽を好きになってもらいたい。

ジャンルや方法はなんだっていいのです。

ただ、音楽を紡ぐであろうたまご達は音楽を好きでなければならないと思うのです。

我が校では音楽の楽しさを実感しつつ学べるよう、それを意識して教育しています』

その一文を見て、ああ、こんな先生がいる学校でなら僕も何か見つけられるかもしれないって思ったんだ。

で!そこで見つけたのが三咲だ!」