あなたが居なくなった日。


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放課後の廊下を楓と一緒に歩く。

すれ違う生徒は音楽科の生徒ばかりで、演奏会が近いだけあって練習室へ向かう姿が多い。

楓はレッスンのない放課後を、私と一緒にあの練習室で過ごしてくれていた。

お陰で時間ギリギリまであの練習室で新田くんの登場を待つことができていた。

「もうすぐって感じだねぇ」

「うん。なんかもう緊張してるよ」

「それはさすがに早くない?

いまから緊張してたら本番までもたないよー」