私がいま、こんなにも新田くんに会いたいと思うのは単純に新田くんの歌声が好きだからだ。 加えて、冬休みの間に練習しまくった私のピアノを新田くんに聞いて欲しいから。 だって、新田くんの声は心地よいのだ。 聴いているとフッと心が軽くなる。 それに、新田くんはピアノの天才だ。 そんな天才に、私のピアノがどこまで通用するのかとても気になる。 の、はず。 他に理由なんて……。 「そうだね」 整理をする為に自問していたのに、なんだか本当に自分の考えてる事が分からなくなった。