ただ聴いているだけ。 特に気の利いた言葉を言えるでもない。 なにかアドバイスをだなんてもっての他だ。 ああ。 私も何かを返していきたいな。 再び音を紡ぎだした新田くんを見つめながら、私はそんな風に思った。