あなたが居なくなった日。


「あれ?」

楽しみに向かった練習室のその扉を開けて面を食らった。

だっていないのだ。

いままで一回だってそんなことなかったのに、何時もはそこにいるはずの新田くんの姿がない。

……。

もしかして、出来が悪くて呼び出されてるとか?

まさかぁ。

あ、でも現文とか古典だったらあり得なくはないかも?

「ふふ」

テスト前までの課題やテスト勉強の様子を思い出して一人笑ってしまう。