あなたが居なくなった日。


私はどちらかと言えば話を聞く側の人間だ。

人見知りとかじゃなくてそれは相手が楓でも同じ。

だからここまでずらっと話すのは初めての経験だ。

話してて自分んで引くくらいびっくり。

だけどどれも必要な言葉だった。

どれか一つでもかけてしまったらダメな気がした。

「ふーん?」

友の返答は意外だった。

もっとこう「それだけ?」みたいな、呆れとか落胆とかそう言ったニュアンスの返答が返ってくると思っていた。