「ってか行かないから。私にはなんの義理もないし。関係ないし。
関わる必要性だってゼロだし。行くつもりなんて全くないし」
だいたい校内の、しかもあんな個人用の練習室に二人で居たらそれこそ言い逃れが出来なくなる。
そうなったら学校中の女子にどれだけ恨まれるか。
仲良しの子だって楓しかいないのに、その上更に全校の女子に恨まれるとかそんなの私の学園生活が終わってしまう。
「大丈夫大丈夫」
「だから何が大丈夫なの?」
私の問いかけに友はにっこりと笑みを浮かべた。
が、それだけ。
笑みを浮かべただけで特に何も言葉にはしなかった。


