あなたが居なくなった日。


「やだ。約束が違うよ。ってかもう私にできることはないから」

「それがあるんだよ。って事で放課後A-13に来て」

「断ります!」

また?

本当にもう私にできそうなことはないのに。

「来なかったら迎えにくるからね」

新田くんは教室の入り口で一度立ち止まり振り返ってから言った。

って言うかもう関わりたくないんですけど!

言ってやりたかった。

追いかけてでも約束を取り消してもらおうと思った。

それができなかったのは教室の外がざわめき出し、クラスメイトたちが来たことを表していたからだ。