あなたが居なくなった日。


「何があったの?」

私は一つため息を吐いてから事の経緯を親愛なる友に打ち明けた。

「成る程ねぇ。天才はよく分からんわ。

でもさ?そんなに怒ることかな?」

「だって!!海老フライを食べそびれたんだよ?!」

「そこ?!」

「そこ!!!」

友は呆れ顔で首を振っているけど私にとっては大事なのだ。

タコさんウインナーよりレア度の高い海老フライの価値たるや!

「ふーん?それでそのシワ?」

友は視線で額のシワを指して問うてきた。