「で?何があったの?」 「へ?」 今度は学びの準備が終えた楓が近づいてきて自席に着いたばかりの私に何事かを問いかけてきた。 「三咲のテンションが高かった理由だよ。何があったの?」 こうなると楓は面倒くさい。 噂が大好きな楓は情報収集には目ざとく反応する。 「別に大したことじゃないからいいよ」 「そう言われると余計気になるじゃん」 「いや、本当しょうも無いから。聞いたら損するレベル」 「いいよー。で?何があった?」