あなたが居なくなった日。


 新田くんは手に持っていたバーガーの袋をテーブルに置きながら聞いてくる。

「三月」

「へえ?」

 なんだその反応。

 あまり興味がないなら聞かなければいいのに。

「そっかぁ。うんうん。なるほどねぇ」

 ん?

 あれ?

 さっきの反応で興味がないのかと思いきや新田くんは何やら楽しそうに頷いている。

「新田くん?」

 怖くなって名前を呼んだ。