「そうかな?でも多分だけど三咲ちゃんの方が上だと思うよ」 「ええー?どうして?って言うか上がって? いつまでも玄関じゃ申し訳なさすぎる」 「お邪魔します」 新田くんは丁寧にもう一度挨拶を繰り返してから靴を綺麗に脱いだ。 話が切れてしまったタイミングで新田くんを私の部屋まで案内する。 私の後を歩いていた新田くんは部屋のドアを開けると同時に言葉を発した。 「誕生日。三咲ちゃんは春生まれって感じがする」 「ああー」 「お?当たった?何月生まれ?」