表情は自然に緩んでいく。 「新田くん、鍵返しに行くよね?」 「うん」 「私は先に下駄箱にいるね。ちょっと確認したいことがあるから」 「よく分からないけどわかった」 途中までは一緒に廊下を歩く。 そこから先は新田くんは職員室へ、私は下駄箱へと向かって私はスマホを取り出した。