あなたが居なくなった日。


「かっえでちゃーん!おっはよー!」

カバンの中からノートや筆記具を出している友に向かって、外で座している太陽に負けない声で呼びかける。

「おはよー。なんか元気いっぱいじゃん?」

「あ、気づいた?気づいちゃった?」

「そりゃーね。そんだけうるさかったら分かるさね。

何?いい事でもあった?」

「私はいまとても晴れやかなのです」

何者目線なのか分からない喋り方になってしまった。

けど、楓相手だしまあいいか。