一体誰のせいで、とでかかった言葉を飲み込む。 多分だけど、新田くんには何を言っても無駄な気がした。 こうなったらとことんまで我慢してやる! 嫌われたっていままでと同じ日常が帰ってくるだけでマイナスなことにはならないし。 終わったあとで楓との話題にすればいい。 本棚へと歩き出した新田くんの背中を追いながらそんな風に思った。