あなたが居なくなった日。


暗くなった世界で一番最初に思い出されたのは今日のお昼の放送のあの声で、今更ながらに自分がどれだけあの声に惹かれていたのかが浮き彫りになった。

他に考えなくちゃいけないことはあるはずなのに。

今日起きた出来事はそれだけじゃなかったのに。

何度も目を開けては瞑り直してみたけれど囚われた私にはあの声以外のものは考えることすらできなかった。