「だいぶ話が逸れちゃったわね。なんだったかしら? ああ、そうね。演奏会の曲。うーん。 でもやっぱりその答えはお母さんには出せないわ」 「どうして?」 「ふふ。だってせっかくの晴れの舞台だもの。 そう言うのはね自分の気持ちに合ったものが一番よ。 その方が感情も込められるし音が生きてくるの。 だからお母さんには答えは分からないわ」 そっか、演奏会に相応しい曲を聞いただけで新田くんのだとは言ってなかったっけ。