それは決して問題の解決にはなっていないけどそれはこの後楓と一緒に考えればいい。 楓は私の唯一無二の親友だ。 私のことを良く分かってくれている。 そんな楓と一緒に考えれば多分百人力だ。 「なんかさ、これを食べると冬!って感じだよね」 「分かる。ああ、今年も寒い季節が来たって感じする」 辺りはもう暗くなり始めている。 頭上では何羽かのカラスが「カァーカァー」となにやら話しているみたい。 「でも良かったじゃん?」 最後の一口を食べ終えると楓が静かに口を開いた。