あなたが居なくなった日。


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その日の私はそれ以降使い物にならなかった。

午後は大切な専攻学科特有の授業にも関わらず集中力は散漫。

一番に力を注いでる科目なのに指の滑らかさはなくなりテンポがズレたり……。

要するに散々な状態だった。

だって私の脳内はその人で一杯だった。

他のことを考える余裕なんて残されてなかった。

彼のインパクトはそれほどまでに大きかった。

「三咲さぁ」

そんな私は放課後の寄り道でもやらかした。