おっとりして見えてもポーレットは、堂々とそれを宣言するだけの勇気を持つ女性なのだ。さすが王太子妃候補になるだけのことはあると、アディはまた感心した。
「アデライード様も、何かございますか?」
低い声で、ルースがアディに促した。アディが視線だけ動かしてルースを伺うと、彼はどこか期待するような目をしてアディを見ていた。
アディは、少し考えてから口を開く。
「私は……私は、テオフィルス様とお庭をお散歩したいです」
そこで初めて、エレオノーラがアディを見た。ポーレットも目を丸くしている。
「アデライード様も、何かございますか?」
低い声で、ルースがアディに促した。アディが視線だけ動かしてルースを伺うと、彼はどこか期待するような目をしてアディを見ていた。
アディは、少し考えてから口を開く。
「私は……私は、テオフィルス様とお庭をお散歩したいです」
そこで初めて、エレオノーラがアディを見た。ポーレットも目を丸くしている。



