「エレオノーラ・メイスフィールと申します。これより先、殿下を支え国の礎となり、国母として次代の王をつつがなくお育て申し上げる立派な妃となれるよう励む所存にございます」
顔をあげた金髪の女性――エレオノーラの堂々とした態度に、アディはぽかんと口をあけてその横顔を見つめた。
彼女はまっすぐに、たった一つの影――王太子テオフィルスだけを見ていた。ライバルの立場とはいえ、その凛々しさにアディは心の中で盛大に拍手をおくる。
貴族の女性は物静かな方がよい、とされるこの時代に、これだけはっきりとものを言える女性はそうはいないだろう。アディのように感心するのは少数派で、たいていの相手には生意気と思われて叱責の対象となるに違いない。おそらくそれを自分でもわかっているだろうに、ここでそう言い切る潔さに、アディは心底感心した。
顔をあげた金髪の女性――エレオノーラの堂々とした態度に、アディはぽかんと口をあけてその横顔を見つめた。
彼女はまっすぐに、たった一つの影――王太子テオフィルスだけを見ていた。ライバルの立場とはいえ、その凛々しさにアディは心の中で盛大に拍手をおくる。
貴族の女性は物静かな方がよい、とされるこの時代に、これだけはっきりとものを言える女性はそうはいないだろう。アディのように感心するのは少数派で、たいていの相手には生意気と思われて叱責の対象となるに違いない。おそらくそれを自分でもわかっているだろうに、ここでそう言い切る潔さに、アディは心底感心した。



